宝塚ファンには、厳しいルールがあるようです。
ネットでいろいろと調べてみました。
宝塚ファンのルールは、宝塚歌劇団が強制的に決めたものではなくて、
約100年の歴史の中で徐々に生まれたものがほとんどです。
ファンは、タカラジェンヌのことを「生徒」と呼んでいます。
宝塚のファンクラブは、劇団非公式で、宝塚ファンが私設ファンクラブを勝手に作って組織化したもので、
「会」と言われています。
生徒一人一人にファンクラブがありますが、
ファンが多い生徒にしかありません。
宝塚音楽学校を卒業しないと宝塚に入団できませんが、
その卒業時の成績が、宝塚に在籍しているあいだ中、生徒の待遇や、さらには、「会」のメンバーの待遇にまで影響を及ぼしています。
つまり、優秀な成績で卒業した生徒は優遇され、
優秀な生徒のファンクラブの会員は、出待ちや入り待ちの場所で優遇されています。
出待ちや入り待ちで、おそろいの服を来たファンを見かけますが
会員たちは、会ごとにおそろいの「会服」を着なければならないという規則があるからです。
それが一般のファンと会の人たちを見分ける目印にもなります。
入り待ちや出待ちをしたい人は、
自分の好きな生徒の会服を覚えておいて、それを着た人たちのところで行くといいと思います。
しかし、「会服」は、公演ごとにが変わったりもします。
会自体は無料なので、会服代が大きい収入源となっているらしいです。
宝塚ファンクラブに入会した新入会員は、
最初に「チケット取り」をしないといけません。
一人前の宝塚ファンと認められるためには、チケット取りを2年間はやらなければならないそうです。
チケット取りは大変で、前売り開始の一カ月前から切符売り場に並んで手に入れます。
そのチケットは、新入会員の手にはチケットは1枚も残らず、
すべて先輩会員の手に渡ります。
そして、新入りの宝塚ファンは、いい席に座れません。
「出待ち」のルールも、かなり厳しいものがあるようです。、
地面にあらかじめ区画が決められていて、
会の人たちが生徒の通る道を作るために最前列に並びます。
、
その後ろに一般のファンの人たちが並びます。
そして、生徒が出て来たときには、後ろの人にも生徒がよく見えるように、
最前列の会の人たちはしゃがみます。
お目当ての生徒が出てきても歓声をあげてはいけません。
お手紙を渡すときは一列に並びます。
その時 少しお話ができるときもあるようです。
プレゼントを渡す場合は、ファンの代表の人が渡しているようです。
写真を撮ったり、握手を求めたりしてはいけないみたいです。
こういうルールがあるので、
ファンが押し寄せて、生徒がもみくちゃにされるようなことがありません。
宝塚歌劇団では、ファンも規律正しく、
「清く、正しく、美しく」のモットーが
ファンにも浸透しているようです。